プロラボ発、銀塩写真と単焦点レンズのススメ

こんにちは技術部のNです。

最近あまり耳にしないが「銀塩写真」という言葉をご存知だろうか。
「銀」という金属は時間とともに黒くなっていく、銀のジッポのライターが使っていくうち渋い黒に変色するあれである。
その中でも銀塩写真に使用する塩化銀は光にあたると黒化が進む性質がある。
光が強く当たればより黒く、あたらなければ白く、そうやって画像の濃淡が作られる、
作られる画像は濃淡が逆転した「ネガティブ」になる、
それをもう一度印画紙上に反転させれば「ポジティブ」な画像に戻る。
以上が白黒写真の簡単な説明で、その塩化銀「ハロゲン化銀」と発色するためのカラーカプラーを組み合わせればカラープリントになる。

思い切って大胆に端折ったが、つまり塩化銀の光反応を利用するので「銀塩写真」ナノだ。
そこで印画紙が登場、弊社が扱うフロンティアやラムダは印画紙でカラープリントを作る銀塩写真の一族に入る。
これはフィルム等は使用しないが、デジタルカメラのデータをレーザー光を使用して印画紙上に画像を形成する。
最近では印画紙ではなくシルバープリントと呼ばれていたりする。

紙の上にインクを吹いて画像を作るインクジェットプリンターとの違いはその仕組み以上に発色に違いがある。
銀塩タイプの一番の特徴は黒の深さである。
白から灰色そして黒までの諧調が広く、グレー部で青く漆黒は赤くなるような偏りが少ない。
そのため画面全体に深みが生まれる、色の彩度の高さが特徴のインクジェットとそこが大きく異なる。
そのため目立つ事に特化したポスター等はインクジェット出力、画面に深みの必要な作品作りなどには銀塩出力が用いられる事が多いのだ。
いつも自宅のプリンターで作品を出力しているあなた、一度、弊社のフロンティアやラムダで出力する事をお勧めしたい、ワンランクアップして甦るはずだ。
 
 
 
さて、私は趣味で「単焦点クラブ」という集まりに参加している。

これは京橋にあるP写真教室の講師のMさんが主催している団体で、
使うカメラのレンズは全てズームが一切できない「単焦点レンズ」が基本となる。
昨今、ズームレンズの性能は著しく向上して、かさばらず使い勝手の良いズームレンズは各社存在するが
あえて単焦点レンズを使ってみると、これがすこぶる調子いい。

第一に撮影する時、構図を絞るときズームレンズの場合画角を決める作業に手間取りシャッターチャンスを逃す事が多いのだが、
単焦点なら近づいたり離れたりするだけでシャッタータイミングに集中できる。
また単焦点は明るいレンズが多く、ボケ足が奇麗なのだ、いわゆるタマぼけである。


(左側のキラキラした部分がいわゆるタマぼけだ。)

クラブの中にはアナログ部も存在する、単焦点のフィルムカメラオンリーでもうここまで来ると病気である、おじさんばかりの集まりかと言えばそれが違うのである。
若い女子がアナログ時代の名カメラ、F3やミノルタのオートコードなどを首から下げて観光地へ撮影に向かう、地物の名物を食べ、温泉につかる、それが一番の楽しみであったりする。

一番大切な事は写真に親しみ、それを手段として、人とのコミュニケーションをとる、そんな時代なのである。

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