武器であり美術品

こんにちは、技術部のKです。

今回、私は両国にある刀剣博物館に行ってきました。

刀剣と言うと、「武器」ということで
何やら怖いイメージがまず浮かんでくる方も多いかと思います。
実際、折れず、曲がらず、非常に良く切れるという点において
世界中の刃物の頂点といっても過言はないと思います。
YouTubeなどでは銃の弾丸を日本刀で真っ二つに切っているほどですし、
刃の上に濡れた紙を置くとそのまま切れてしまうと聞いたこともあります。

しかし、優れた刃物であると同時に、一方においては、
素晴らしい美術工芸品であり日本のみならず海外でもその評価は非常に高いことで有名です。

最近では刀剣を擬人化したゲームの影響もあってか若い女性も多く訪れるようです。
実際、今回もそういった方々も多く訪れていたようです。

今回、行ってみて驚いたのは、
建物の雰囲気が明るく近代的であったことと、受付が若い女性であったことです。
以前、と言っても20数年前に訪れた時は暗く重苦しい雰囲気の場所でした。
しかし、現在は綺麗な建物と
展示室以外は光が差し込む明るい空間が広がるとても入りやすい場所となっていました。
昔に比べて、わりと専門性の高い博物館も今はどこも皆、
気軽に入りやすくなるように工夫されてきているのだとつくづく感じました。

さて、実際に展示室に入ってみますと、綺麗で上品な展示でとても心地よいです。
思わず、食い入るようにそれぞれの品々を眺めてきました。
残念ながら、刀身以外の装飾品などは撮影不可ということでしたが、
その装飾の見事さ、職人の凄さに息をのむほどでした。
そして、本体の刀身も波紋の美しさをはじめ、反りの曲線の美しさなど、
人間の手作業で作られたものの究極の形を見たような気がしました。
特に反りに関しては、一番初期の頃の反りのない直線から平安時代のやわらかな美しいもの、
鎌倉時代の力強いもの等の変遷が興味深かったです。

武器であり美術品でもあるということなのか、
それぞれの時代の影響も受けながら変わってゆくものなのでしょうか。
いつの時代も職人に限らず、
何かをつくる人間は真摯に日々を追求してゆくものなのだと思います。
日々の仕事においても少しずつでもより良く向上してゆきたいものです。

 
 
 
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