道具としての愛着の湧くもの

こんにちは。技術部のKです。

今回は超小型カメラ「テッシナ」を紹介をしようと思います。

今まで私は様々なカメラに触れてきたのですが、

なかなかこのように精密かつ小型でありながら実用的に使えるカメラは少ないと思います。

テッシナというカメラは、スイス製の超小型カメラです。

その小ささから、実際に、スパイカメラとして使われており、映画などにも登場しています。

そしてそのボディーサイズは何とタバコの箱に入るほどの超小型サイズです。

しかも、普通にどこでも販売されている35mmフィルムを

専用の小型のフィルムカセットに移し替えることで使用するようになっており、現在でも実用になります。

移し替える手間はかかるものの、フィルムが特殊でないということはまさに特筆に値します。

(有名なミノックスなどはよくできていますが、フィルムが特殊なのが残念です。)

さらには、ゼンマイによる自動巻き上げで5~8枚を連続で撮影ができ、

縦ではなく横にレンズが並ぶ珍しいタイプの2眼レフです。

また、少し絞り込めば、ピントを気にせずに折りたたみ式のスポーツファインダーでサクサク撮影ができます。

35mmフィルムに14×21mmの画像ができますのでハーフ判(18×24mm)よりも僅かに小さいのですが、

思いの外、きちんとした写りをします。

このカメラはスイスの時計メーカーが作ったカメラですが

それだけに精密感にあふれており、各作動箇所の動きは最高です。

シャッターボタンは小さいですが、押し心地も良く上質な雰囲気が味わえます。

時計の技術でつくられたカメラというとアルパなどが有名ですが、

質感が良く、ここまでコンパクトなのに使って心地よいカメラはそうそうないのではないでしょうか?

(単純に質感の良さや精密感ではコンパスという群を抜いたものもありますが、

フィルム等の問題もあり、現代においては実用的とは言えません。)

最近のデジタルカメラは家電製品化し、道具としての愛着の湧くものはほとんど、見当たりません。

下手をすると、ごく初期のデジタルカメラの方が価格も高かったためか質感が良かったりするほどです。

本来、カメラは常に携帯し道具として馴染んでくるものです。

そろそろ、デジタルカメラにも道具としての愛着が湧く質感の良いものが出てきて欲しいものです。

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