世界に3点しかない「曜変天目」

先日、世田谷区にある静嘉堂文庫美術館の「旅立ちの美術“Departure”in Arts」展を観に行ってきました。

静嘉堂文庫美術館は二子玉川駅から歩いて20分程の、

住宅街を抜けたところに「え?こんなに緑がいっぱいのところがあるんだ!」という場所にある美術館です。

 

今回の展覧会で私が見たかったものはただ一択、「曜変天目(稲葉天目)」茶碗です。

「なんだ、ただの茶碗か!」と思われるかと思いますが、

知る人ぞ知る世界に3碗しか現存していない茶碗の一つで国宝に指定されています。

 

「世界に3つとか国宝とか、珍しいものや権威に弱いね~!」とおっしゃいますか?

その通りでございます。一度は見てみたいじゃないですか!

 

大きさは普通の飯盛茶碗ぐらいの大きさで、外側は黒色ですが、内側は黒色の背景の中に見る角度、

光によって瑠璃色に輝く星雲のような紋様がちりばめられており、実際に見ないと何とも説明できない美しさでした。

 

 

他にも尾形光琳とか俵屋宗達とか谷文晁とか、

日本美術が好きな方ならよく聞く名前の方々の作品が展示されておりました。

近くで見ると毛筆での細かい描写に眼福でございました。

 

 

ただしこの展覧会、「旅立ちの美術」というタイトル通り

美術館開館30周年を迎える2022年に東京丸の内の明治生命館(これまた国の重要文化財)

1Fに展示ギャラリーが引っ越すことになっており、この地での最後の展覧会となりました。

丸の内に引っ越した後は、いままでよりアクセスも良くなり、展示形態もあたらしくなるかと思います。

それまでしばらく展示はお休みになります。

 

 

また新しい場所で、より美しく所蔵品が観られることを期待して待ちたいと思います。

 

 

 

 

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